花の歳時記

2005

睦月・如月・弥生・卯月


睦月の花
千両・万両とも縁起物、これに蟻通しを加えて~千両、万両有り通しと洒落て、
この三種を寄せ植えする事が流行した時期もあったようだ。

万両があって千両があるのだからと、好奇心からちょいと探してみたらちゃんとあった、
百両(これは唐橘)、十両もあってこれは藪柑子、
一両は高山帯の赤ものというごく小さな草のような木、
これらは全て赤い実を付ける.

今回は壱萬千百拾壱両
(11,111両)をセットにして、
さらに蟻通しを背景につけてなにやら、テレビショッピングのようですが…
爺から豪華な?お年玉をお送りいたしやす!

2005年の初春に~

一両 (アカモノ) ツツジ科

十両 (ヤブコウジ) 

百両 (カラタチバナ) ヤブコウジ科

千両 (センリョウ) センリョウ科

万両 (マンリョウ) ヤブコウジ科

有り通し!

蟻通 (アりドオシ) アカネ科 

ほら!お金持ちになった気分でしょ?
爺は十両、百両、千両、万両を持っているんだが。。
蟻通(アリドオシ)を持ってないんで、いまだに貧乏暮らし、(やっぱりねぇ~♪)
一両(アカモノ)も持ってない。。(不思議だ?)


この雪の消残る時にいざ行かな 山橘(ヤマタチバナ)の実の照るも見む」 (大伴家持)

万葉集の家持の歌
山橘(ヤマタチバナは
ヤブコウジ(十両)のこと

山橘に対して
唐橘(百両)があるのだろう
伊達政宗が好んだとある。



弥生の花

オキナグサ(翁草)キンポウゲ科

脳天気な爺から気合を入れて~
「 霜枯の翁草とはなのれども
        女郎花にはなほなびきけり」          
能天気な婆ぁから洒落いっぱいの返歌をひとつ
「女郎花咲き誇る姿にあききたり
        なおゆき過ぎてこその翁草」
~と来たもんだ!(う~む感服なり!)

女郎花(オミナエシ)オミナエシ科秋の七草の一つだが春の終わり頃から咲き出す。さすが女郎花! 
http://www2.odn.ne.jp/kannana7/sanpo-02.htm