省資源,,風車100基建設中/脚光あびる風力発電ビジネス,,,NHK総合,,,1999年5月10日
Home indexへ(代替エネルギー) 参照:「ぎゃらりーmikko」(3月版b) (右側写真3枚は筆者撮影)
番組視聴メモ
ここに来てコストダウンして競争力をつけてきた風力発電。
1kwhのコスト   太陽光発電 70〜100円
           風力発電       11円
           火力発電        9円
※解説者:清水幸丸さん(三重大学工学部教授)
<どのようにコストダウンに成功したか>
山形県立川町の例(はじめ町おこしの一環として建設)
   1993年建設の風車 100円/1kwh
   1996年建設の風車  15円/1kwh
    (風車の性能の飛躍的向上による)
    ・接合部の改良‥‥羽根の大型化
    ・風車専用に開発された羽根‥‥弱い風でも発電
    ×冬季の雷による被害対策(1000万円をかけて
        避雷塔を建てた)
   1999年建設中の風車 10円以下/1kwh
    ・さらに改良
    ・補助制度(自治体の場合、建設費の1/2)
              (民間の場合、建設費の1/3)
    ・落雷対策(フロペラ自体が避雷針に)
<ビジネス化のあゆみ>
7年前くらいから電気を売ってもいいという状況に
大手企業は以前から発電による電気を電力会社に売ってきた。
これらの企業があらたなビジネスとして風力発電に注目。
  北海道苫前町の例 一円でも安く電気を起こすための
           実地調査とコンピュータシミュレーション
国内での研究成果を海外で実践する。

<追い風もあるが逆風もある>
将来、電力会社を通さずに電気を売れるようになる可能性→コスト競争が起こり、風力発電がコスト高になる可能性がある。
(多くの企業が電力会社よりも安い電力の自らの火力発電所の建設をはじめている)
電力会社でも風力発電のコストを見直す可能性がある。

※4〜5年後に風力発電も技術的に進歩するだろう。
 その間を補助制度によって風力発電を育てていくことが
 大切である。(清水教授のお話)
※総電力量の約10%を風力発電でまかなうことができれ
 ば二酸化炭素削減に効果がある。(清水教授のお話)

山形県立川町の4基の風車(左2基1996年建設のもの、右2基今年1999年建設された。5月20日より売電開始予定)5月5日撮影

写真上 1993年建設された出力100kwの風車。
写真左 今年(1999年)建設された出力600kwの風車。羽根の長さは24mあり、この2基の増設費は4億円とのこと。5月5日撮影